論文「Multiagent systems with workflows」のアブストラクトを読みました。

「Multiagent systems with workflows」という論文のアブストラクトを読みました。

■著者
Hose M. Vidal, Paul Buhler, and Christian Stahl
■出典
Internet Computing, IEEE, Volume 8, Issue 1, Jan-Feb 2004 Page(s):76 - 82

以下、アブストラクト原文です。

Industry and researchers have two different visions for the future of Web services.
Industry wants to capitalize on Web service technology to automate business processes via centralized workflow enactment.
Researchers are interested in the dynamic composition of Web services.
The authors show how these two visions are points in a continuum and discuss a possible path for bridging the gap between them.

以下、僕による日本語訳です。短かったのですぐに訳せました。

産業界と研究者は、Webサービスの未来において異なる二つのビジョンを持っている。
産業界は、中央集権的なワークフローによってビジネスプロセスを自動化するために、Webサービス技術に対して投資したいと考えている。
一方研究者は、Webサービスの動的な連携・統合に興味を持っている。
著者らは、これらの二つのビジョンがどのように連携するかを示し、それらの間のギャップを埋めるため可能な方針について議論する。

この論文のアブストラクトを読んでわかったことは以下の通り。

  • 産業界の人たちと研究者の間には、Webサービスの未来像・ビジョンについてギャップがある。
  • 産業界の人たちは、中央集権的なサーバがワークフローを管理し、それによってビジネスプロセスを自動化させたい
  • 研究者たちは、何らかの指標に基づいて、動的に複数サービスが連携・統合し、要求を満たすことのできるワークフローを構築できるようになることを目指している。
  • この論文では、二つの考えたの間にあるギャップを埋めることができる方針について述べられている。

企業の人たちは、自分たちが管理できる範囲に、ビジネスプロセスを実現するためのワークフローを置いておきたい。だから、中央集権的なサーバがワークフローを管理する方式を利用したいと考えるのでしょうか。

両者のギャップを埋める方針がどんなものなのか、気になります。本文にも目を通してみたいと思います。
(関係ないですが、IEEEの論文誌のデザイン、かっこいいですよね!)

論文「Towards a Mapping from BPMN to Agents」のアブストラクトを読みました

「Towards a Mapping from BPMN to Agents」という論文のアブストラクトを読みました。

■著者
Holger Endert, Benjamin Hirsch, Tobias Kuster, and Sahin Albayrak
■出典
Service-Oriented Computing: Agents, Semantics, and Engineering, volume 4505 of LNCS, pages 92–106. Springer Berlin / Heidelberg, 2007.

以下、アブストラクト原文です。

In industry, people who design business processes are often different from those designing the technical realization.
Also, they generally use different languages, such as BPMN on the one hand and UML on the other.
While agents are theoretically suitable for designing and implementing business ideas, multi-agent methodologies are generally not geared towards them.

In this paper, we describe the first step of mapping business process diagrams to agent concepts.
To this end, we present a graph based representation of BPMN together with structural and semantical analysis methods.
These provide the necessary formal grounding for the mapping we have in mind.

以下、僕による日本語訳です。

産業界においては、ビジネスプロセスを設計する人々は、それらの設計の技術的実現性からはしばしば違った考え方をする。
また、彼らは概して、片方ではBPMN、もう片方ではUML、というように異なる言語を用いる。
理論上は、ビジネスアイデアの設計と実現のためにエージェントが適しているといえるが、一般的にマルチエージェント技術は彼らと適合しない。

本稿では、ビジネスプロセスのダイアグラムをエージェントの概念にマッピングさせる最初のステップについて述べる。
最終的には、構造的・意味的分析メソッドを加えたBPMNのグラフベースの表現を提案する。
これらは、我々が検討しているマッピングを実現するための、必要な基礎を提供するものである。


この論文アブストラクトを読んでわかったことは以下の通り。

  • ビジネスプロセスを設計する人が用いる言語は、BPMNやUMLなど、人によって様々である。
  • ビジネスアイデアと設計のためには、エージェントを用いるのがよい(理論上)
  • この論文では、BPMNに構造的・意味的分析メソッドを加えたグラフベースの表記法を提案している。

わからなかった点は以下の通り。

  • 「構造的・意味的分析メソッド」(structural and semantical analysis methods)って何??
  • 提案されている表記法の詳細。

「ビジネスプロセスの設計に、マルチエージェント技術を利用するといいよ!」というスタンスの論文のようです。BPMNの詳細がわかっていないのですが、エージェント技術の恩恵をビジネスプロセスモデリングの世界でも受けることができるようにするために、BPMNの表記法を拡張しました、というのが論文の主題だと思われます。

ビジネスプロセスモデリングもサービスコンピューティングの分野に含まれることになるのかな??だとすると、かなりサーベイ対象が広がりそうですねー。

論文「A Multi-Agent System for Dynamic Service Composition in Ambient Intelligence Environments」のアブストラクトを読んだ

「A Multi-Agent System for Dynamic Service Composition in Ambient Intelligence Environments」という論文のアブストラクトを読みました。

■著者
M. Vallee, F Ramparany and L. Vercouter
■出典
The 3rd International Conference on Pervasive Computing (PERVASIVE 2005), 2005.

以下、アブストラクト原文です。

Pervasive computing environments involve a variety of smart devices, which tend to overcharge humans with complex or irrelevant interaction.
Ambient Intelligence pushes forward a vision where technology is integrated into everyday objects with the intent of making users’ interaction with their surrounding environment simpler and more intuitive.
In this paper, we expose how Ambient Intelligence can benefit from the coupling of a service-oriented approach and multi-agent systems towards more appropriate interactions with users.
Our approach combines multi-agent techniques with semantic web services to enable dynamic, context-aware service composition, thus providing users with relevant high level services depending on their current context and activity.


以下、僕による日本語訳です。

パーベイシブコンピューティング環境は、様々なスマートデバイスと関係している。
スマートデバイスとは、しばしば過度な複雑で不適切なインタラクションを人間に課すものである。
環境知能は、ユーザと彼らを囲む環境間とのインタラクションをより単純な直感的なものにする目的で、テクノロジーが日常的なモノに統合されている光景の実現を推し進めるものである。
本稿では、どのようにして環境知能が、ユーザとのより適切なインタラクションのために、サービス指向アプローチとマルチエージェントシステムから利益を受けるかについて明らかにする。
我々のアプローチは、セマンティックWebサービスとマルチエージェント技術を、動的で、コンテキストを意識したサービスの複合を可能にするために結合するものである。
こうすることで、ユーザに関係のある高レベルなサービスを、ユーザの現在のコンテキストや活動に基づいて提供することができるようになる。

この論文アブストラクトを読んでわかったことは以下の通り。

  • セマンティックWebサービスとマルチエージェント技術を組み合わせることで、ユーザの現在の状況や活動に基づいたサービスを提供することが可能になる。
  • 上記のことが可能になることで、環境知能においてユーザが行うインタラクションの複雑さが、軽減される。


このアブストラクトを読んでいて 、以前読んだ「妖精・妖怪の復権」という論文を思い出しました。環境知能を構成する個々のモノが持つ機能をサービスとすると、それらを連携させてユーザに何らかのエクスペリエンスを与えるのがマルチエージェントの役割になるんでしょうか。

環境知能のコンセプトがそのまま、サービスコンピューティングとマルチエージェントシステムの関係のあり方の一つを表している感じがします。ちょっと論文の本文を読んでみたくなりました。

論文「Utilizing Owl-S in Multi-Agent Based Architecture for Semantic E-Government Services」のアブストラクトを読んだ

「Utilizing Owl-S in Multi-Agent Based Architecture for Semantic E-Government Services」という論文のアブストラクトを読みました。

■著者
M. Zeeshan Ali Ansari and M Imran Khan
■出典
Information Technology, 2008. ITSim 2008. International Symposium

以下、アブストラクト原文です。

One of the major objectives of e-Government is to provide highest level of ease and satisfaction of to citizens.
This requires a single window access to various services of government.
An ICT solution for supporting such a use-case can be developed using web-services that interact autonomously with each other.
However there are some limitations of web services that hinder the goal of seamless integration.
Web services alone are not able to overcome these limitations due to the absence of some vital characteristics.
Therefore to eliminate the limitations, this paper presents an architecture that augments web services with multi-agent technology and uses OWL-S for semantic description.
The paper also discusses the implementation of the proposed architecture and also includes a critical evaluation of the proposal.
This resulted in the identification of certain deficiencies in the proposed architecture as well as possible future enhancements which have been included in the paper.
In addition to this, it also resulted in the identification of reasons behind the slow espousal of semantic web services.

以下、僕によるおかしな日本語訳です。

電子政府の主要な目的の一つに、高いレベルの容易さと満足を市民に提供することである。
これには、政府の様々なサービスに、たった一つの窓口からアクセスできるようにすることが必要である。
このようなユースケースのためのICTソリューションは、自律的に相互連携するWebサービスを使って開発することができる。
しかしながらWebサービスには、シームレスな統合の妨げとなるいくつかの限界が存在する。
Webサービス単独では、いくつかの不可欠な特性の不足が原因となり、これらの限界を克服することができない。
従って、その限界を排除するために、本稿では、Webサービスとマルチエージェント技術を統合し、意味記述のためにOWL-Sを用いるアーキテクチャを提案する。
また、本稿では、提案アーキテクチャの実装についても議論し、提案アーキテクチャの重要な評価を行う。
その結果として、提案アーキテクチャの欠点が明らかになり、可能な将来の発展について論文の中で述べている。
加えて、セマンティックWebサービスがなかなか広まらない理由についても述べている。

この論文アブストラクトを読んでわかったことは以下の通り。

  • 政府の様々なサービスに、一つの窓口からアクセスできるようにする「電子政府」はWebサービスを使って開発することができる。
  • しかし、Webサービスには電子政府の実現の妨げとなる「何らかの」限界が存在する。
  • そこで本研究では、Webサービスとマルチエージェント技術、OWL-Sを用いたアーキテクチャを提案し、限界を克服しようとしている。
  • セマンティックWebサービスがなかなか広まらない理由についても(ついでに)述べている(?)

わからなかった点は以下の通り。

「何が問題なのか」という結構肝心なところがかなり曖昧に書かれているアブストラクトでした。「本文を読め」ということなのでしょうか・・・・。それにしても、キーワードくらい書いてくれているといいのにな。。

サービスコンピューティングとマルチエージェントシステムの関係について調べ始めてから、「OWL-S」というキーワードが登場したのはこれで二回目です。そろそろOWLもしっかり勉強しないとな・・・

論文「Using the Sensor Web to Detect and Monitor the Spread of Vegetation Fires in Southern Africa」のアブストラクトを読んだ

「Using the Sensor Web to Detect and Monitor the Spread of Vegetation Fires in Southern Africa」という論文のアブストラクトを読みました。

■著者
Andrew Terhorst, Deshendran Moodley, Ingo Simonis, Philip Frost, Graeme McFerren, Stacey Roos, and Frans van den Bergh
■出典
Lect. Notes Comput. Sci., vol. 4540 LNCS, pp. 239-251, 1 October 2006 through 3 October 2006. 2008.

以下、アブストラクト原文です。

Key concepts in disaster response are level of preparedness, response times, sustaining the response and coordinating the response.
Effective disaster response requires a well-developed command and control framework that promotes the flow of information.
The Sensor Web is an emerging technology concept that can enhance the tempo of disaster response.
We describe how a satellite-based system for regional vegetation fire detection is being evolved into a fully-fledged Sensor Web application.

以下、僕による日本語訳です。

準備(備え)、対応の速度、対応の維持、対応の組織化の水準が、災害対応の重要なコンセプトである。
効果的な災害対応は、情報の流れを促進するよく開発された統率・管理フレームワークを必要とする。
センサーWebは、災害対応の速度を高めることができる、新しい技術コンセプトである。
われわれは、特定地域の植生火災を検出するための植物衛星ベースのシステムが、どのようにして完全に自律的なセンサーWebアプリケーションに発展したかについて述べる。

この論文アブストラクトを読んでわかったことは以下の通り。

  • センサーWebによって、災害時の対応速度を高めることが可能である。
  • この研究では、森林火災を発見するための従来の衛星ベースのシステムを、自律分散型のセンサーWebアプリケーションで構築したことについて述べている。

わからなかったことは以下の通り。

  • センサーWebの詳細

タイトルが面白そうだったのでアブストラクトを読んでみた論文です。サービスコンピューティングのことを調べていたときに発見した論文なので、この研究もどこかでサービスコンピューティングと関係があるのでしょうか?

あるとすれば、「センサーWeb」を使っている点ではないかと思います。ですが、センサーWebに関してほとんど知らないので判断がつきません。ちょっと調べてみることにします。

論文「Mobile Web Services: A New Agent-Based Framework」のアブストラクトを読みました

「Mobile Web Services: A New Agent-Based Framework」という論文のアブストラクトを読みました。

■著者
Mustafa Adaçal and Ay¸se B.Bener
■出典
IEEE Internet Computing, vol. 10, no. 3, pp. 58-65 (2006)

以下、アブストラクト原文です。

Mobile devices and server applications often run on different platforms,which can make integration problematic.
Web services might offer a solution,but they typically include XML protocols that are too “heavy” for mobile devices.
The authors’ proposed framework is designed to adapt Web services to mobile environments by using mobile agents to enable the development of high-performance Web service applications.

以下、僕による日本語訳です。

モバイル端末とサーバアプリケーションはしばしば異なるプラットフォーム上で動作し、このことはそれら二つの統合を難しくしている。
Webサービスは解決策を提供してくれるかもしれない、しかし、一般的にWebサービスの技術はモバイル端末にとって重たいXMLプロトコルを含んでいる。
著者による提案フレームワークは、高性能Webサービスアプリケーションの開発を可能にするために、モバイルエージェントを使ってWebサービスをモバイル環境に適用させるように設計されている。

この論文のアブストラクトを読んでわかったことは以下の通り。

  • モバイル端末でWebサービスを使ったアプリケーションを動作させることは、XMLプロトコルの重たさ(パースの負荷など)が原因となり、難しい。
  • この問題を解決するために著者は、モバイルエージェントを使ってWebサービスをモバイル環境に適用させようとしている。

わからなかったことは以下の通り。

Webサービス関連技術の欠点の一つとして、そのほとんどがXMLプロトコルで構成されていることがあるようです。XMLのパースはしばしばオーバーヘッドになってしまいます。そうなると計算資源の限られたモバイル機器では、Webサービスをたくさん利用することは難しいことになります。

そこでモバイルエージェントが登場!モバイルエージェントが頑張って、計算能力の乏しいモバイル機器でもWebサービスを利用可能にしてくれるそうです。
が、モバイルエージェントに関する僕の知識がないのと、アブストラクトを読んだだけでは提案フレームワークの詳細がわからないことが原因で、詳細についてはわかりません。

組み込み機器をも一つのサービスであるとして考えると、この論文で提案されているアプローチが、サービスコンピューティングとマルチエージェントの関係の一つを示していることになるのかな?何はともあれ、モバイルエージェントについてちょっと勉強してきます。

論文「A Framework and Ontology for Dynamic Services Selection」のアブストラクトを読みました

「A Framework and Ontology for Dynamic Services Selection」という論文のアブストラクトを読みました。

■著者
E. Michael Maximilien and Munindar P. Singh
■出典
IEEE Internet Computing, vol. 8, no. 5, pp. 84-93 (2004)

以下、アブストラクト原文です。

Current Web services standards lack the means for expressing a service’s nonfunctional attributes ― namely,its quality of service.
QoS can be objective (encompassing reliability,availability,and request-to-response time) or subjective (focusing on user experience).
QoS attributes are key to dynamically selecting the services that best meet user needs.
This article addresses dynamic service selection via an agent framework coupled with a QoS ontology.
With this approach,participants can collaborate to determine each other’s service quality and trustworthiness.

以下、僕によるよくない日本語訳です。

現在のWebサービス標準には、サービスの非機能的な特性を表現するための手段が不足している。
すなわち、それはQoS(quality of service)である。
QoSには客観的なもの(信頼性、可用性、レスポンスタイムを保証する)と、主観的なもの(ユーザエクスペリエンスに焦点を当てたもの)がある。
QoSの特性は、ユーザの要求に最もマッチするサービスの動的な選択を実現するための手がかりとなる。
本稿では、QoSオントロジーと一体となったエージェントフレームワークによる、動的なサービス選択に取り組む。
提案アプローチにより、参加者は、お互いのサービスの品質や信頼性を測定するために協力しあうことが可能になる。


この論文アブストラクトを読んでわかったことは以下の通り。

  • この論文が書かれた当時(2004年)、サービスの品質・信頼性を表現するための方法がWebサービス標準に不足していた。
  • WebサービスQoSの指標には、客観的なもの(信頼性・可用性・レスポンスタイムなどの定量的なもの)と主観的なもの(ユーザエクスペリエンスに焦点を当てたもの)の二種類が、大きく分けて存在する。
  • QoSの指標が、ユーザが求めているサービスの動的選択に有用である。
  • この論文ではエージェントフレームワークQoS指標を用いたサービス動的選択のためのフレームワークを提案している。

わからなかったことは以下の通り。

  • サービスの品質・信頼性を表現する方法について、現在はどのような状況なのか。

5年前の論文なので今はどうなっているのかわかりませんが、その頃のWebサービス標準にはサービスの品質を表現する方法が不足していたようです。
サービスの動的な選択にエージェントを使うと言う点が、サービスコンピューティングとマルチエージェントの関わりを示している部分でしょうか。

似たような論文が他にもありそうなので調べてみることにします。