A Survey of Peer-to-Peer Network Simulators

「A Survey of Peer-to-Peer Network Simulators」という論文のアブストラクトを読みました。

■著者
S. Naicken, A. Basu, B. Livingston, and S. Rodhetbhai
■出典
Proceedings of The Seventh Annual Postgraduate Symposium, Liverpool, UK, 2006.

以下、アブストラクト原文です。

As scientists, our research must be tested and evaluated in order for it to be shown to be valid.
Part of this process includes providing reproducible results so that peers are able to confirm any findings.
The techniques used to achieve this include analytical solutions, simulators and experiments with the actual system, however in the area of Peer-to-Peer (P2P) computing, this gives rise to a number of challenges.
In this paper, we focus on P2P simulators by surveying a number of P2P simulators with respect to important criteria when simulating a P2P system.
Simulators are compared, usage experiences are given and limitations are discussed.
The survey shows that while there are a plethora of simulators, there are many issues such as poor scalability, little or no documentation, steep learning curves, and system limitations that makes using these simulators a convoluted process.

以下、僕による微妙な日本語訳です。最後の文が上手く訳せませんでした。

科学者として、我々の研究は、それが妥当であることを示すためにテスト/評価されなければならない。
テスト/評価の過程は、研究者が研究成果を確認することができるように、再現可能な結果を提供することも含んでいる。
それを実現するために用いられる技術して、解析的な手法、シミュレーション、実際のシステムによる実験が存在するが、P2Pコンピューティングの研究分野においては、それらについていくつかの問題が存在する。
本稿では、数あるP2Pシミュレータについて、P2Pをシミュレーションする際の重要な基準に関して調査をすることによって、P2Pシミュレータに焦点をあてる。
複数のシミュレータを比較し、使用した経験や、限界について述べる。
この調査により、過剰な量のシミュレータが存在しているけれども、低スケーラビリティ、ドキュメント不足、学習しにくさ、システムの限界といった問題も存在していることを示す。

この論文のアブストラクトを読んでわかったことは以下の通り。

  • この論文では、多くのP2Pシミュレータについて、P2Pシステムをシミュレーションする際の重要な基準に関して調査をしている。
  • 多くのシミュレータが世の中に存在しているが、それらの中には、スケーラビリティがない、ドキュメントがない、学習しにくい、その他の限界を持っているシミュレータもある。

わからなかった事は以下の通り。

  • P2Pシステムをシミュレーションする際の重要な基準って具体的に何を指すんだろう。

P2Pシミュレータに関する調査結果を紹介している論文です。参考文献も豊富。
P2Pシステムの評価をする際に、シミュレーションをするというのは一つの手段だと思います。その際にどのシミュレータを使うのか決定しなければならないのですが、それが結構難しかったりするのかな?
この論文を読んで、自分の行いたいシミュレーション内容とシミュレータを照らし合わして、最適なシミュレータを選択したいものですね!